先日、横浜市都筑区にある土地の所有者になりすまして土地を売却したとして、60代の男性が逮捕されたと報道されました。 被害額は1億2300万円です。
先日のセミナーでもご紹介しましたが、先月(2019年11月)杉並区の土地で逮捕者が出たばかりでした。今回は横浜ですね。
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1度でも被害に遭ったら御社にとって致命的なダメージになるかもしれません! 今回報道された実際の事件から、近年の地面師対策を考察しました。
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まずは事件の概要を確認してみましょう。 ポイントは①物件の所在②販売価格③犯人の手口です。
報道では ”警視庁によると、容疑者は
東京・大田区にある不動産会社に対し、
偽造の印鑑登録証明書や運転免許証を提出して
土地所有者であると信じ込ませていました。”
とのことです。では、それぞれポイントを見てみましょう。
事件のポイントは3つ
①物件の所在
物件は横浜市都筑区の土地です。広さは250坪。 横浜市都筑区といえば、港北ニュータウン、多くの公園や緑地が整備された住環境、充実した買い物環境や交通環境 の整った、「暮らしやすさナンバー1」とも言われる程の人気のエリアです。 その好立地に加えて250坪という広さの土地ですから、買主の方からすればかなり魅力的だったでしょう。
②販売価格
販売価格は1億2300万円とのことです。
これは妥当な価格でしょうか? そこで、同地区の土地の価格相場を調べてみました。
2019年12月12日現在:86万3911円/坪 (参照:https://tochidai.info/) 250坪でしたら2億1500万円程が相場価格でしょう。 そこに「1億2300万円」という販売価格は、いかにもお買い得な価格だったと言えます。 おそらく、「他に買い手はいくらでもいる」などと言って決済を急がせたのでしょう。 好立地の物件を破格で提示し、売りを急いでいるふりをして 決済を急がせるのは、地面師グループの典型的手口です。
③犯人の手口
また、倉石容疑者は「印鑑証明書・免許証」を偽造しています。 被害者となった不動産会社はその書類をもって 60代の地主の男性【本人】だと確認しました。 しかし、この印鑑証明書という書類は、実は「本物」を作れてしまうのです。 なので、住民票も然りなのですが、印鑑証明書はあまりあてにはなりません。 偽造を見破るのは諦めた方がいいでしょう。
騙されないために万全の対策を!
問題なのは免許証です。
これは、弊所が本人確認をしていれば絶対に騙されませんでした。
同様に、パスポートが出ていれば、ほぼ間違いなく見抜くことができます。
(先日のセミナーの様子)
今月12月23日に行われます弊所主催「地面師対策セミナー」では、
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